ヴェンツェルがよく行く酒場「Straße（シュトラーセ）」の穏やかなマスターと賑やかな常連客。
元々はヴェンツェルの父親と顔見知りで、古くからヴェンツェル親子の事を知る人物たちである。

「Straße」はヴェンツェルが初めてワインを飲んだ場所でもあり、口に含んだワインが呑み込めず、余計なものと共に吐き出された時はとても大変だった。
マスターが慌てて掃除し、常連のおっちゃんがヴェンツェルを介抱している間、同伴していたヴェンツェルの父親は頭を抱えていた。

常連客の中にはチェスを嗜む人もいるので、ヴェンツェルは度々対局を申し込まれているが、取り合ってくれた事は少ない。
例え珍しく受理されたところで、彼の特殊なタクティクスに翻弄され完敗を期す流れにしかならない。